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セミナーレポート

「一人でやってく?人を雇う?それとも組織にする?」森正弘さん講演会参加レポート

10月17日(水)、無能と花粉症が原点となって、グループ会社の経営するまでになった森正弘さんが優秀な社員(森正弘さんの座を狙っている方?)を連れて名古屋にあるタスクールにやってきた!

講演を聞いたのは私、タスクールのアルバイトをしている村瀬貴幸。実は、この17日が出勤初日でして、初日からいいお話を伺えたな~とラッキーに思っています。

 

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森 正弘 Masahiro Mori とは?


1965年生まれ、通称「まさ」

18才から5年間サラリーマンをする。しかし、春のスギ花粉症が重症になり出勤が困難に。そこで、春はハワイへ疎開するライフスタイルを夢見て23歳で独立起業の道を選ぶ。以後、独自のアイディアで新事業を次々と展開。現在、「ジュリアグループ」は5つの会社と12の業種で事業を展開している。年商12億円、正社員40名、FC100店舗。

まさは、独立心のある主体的な人が好き。ジュリアグループは、ビジネスパートナーやスタッフの才能や夢を発掘し活かす、人間味あふれる経営スタイルが特徴的な会社。その独特なボトムアップ経営は、後継者育成に悩む企業や組織のコンサルティングに活かされ注目を浴びている。

現在、上記の事業は、自ら育てたスタッフに全て任せ、夢を持つ若者へのセミナーなどに注力し経営歴30年の経験を幅広く伝える。また、世の中や人を見通す洞察力に優れ、まさをメンターとして、経営や人生相談にオフィスを訪ねる人は後を絶たない。

無能なのに、経営者になれた?


森正弘さん(以降、まささん)は、若いころ不器用で何か秀でたものがなかったそう。実際に働いてみて、会社の同僚は5つ組みあがったものができても、自分は3つしかできていない。組みあがったものの質も周りに比べて雑。じゃあ、自分は何ができるだろうか。

まささんが他の人と違ったのは、あるコトに気が付いたからだと思います。

当時、まささんは花粉症にものすごく悩まされ、死を感じるほどだったそうです。それゆえ花粉の飛ぶ3~4月をハワイで過ごしたいと考えていた。でも、まさ青年はどうすればそれが実現できるか分からない。そのために大人を100人捕まえて喫茶店に連れていったりして、「3~4月だけハワイで過ごせる仕事って何ですか?」と聞いて回ったそうです。

もちろん、「そんなのあるわけねーだろ」、「仕事をなめてるんじゃねー」といった言葉をかけられたそうです。ですが、そういった方々の話をそのまま聞いていくと「俺はこういう思いを持ってコーヒーを淹れてるんだ」、「俺は魚に関しては、なんでも知ってる!こういう魚は…」とその方々の仕事への想いを毎回、話してくれたそうです。

で、まっすぐな心のまさ青年は、「じゃあなんで、自分でお店を持たないんですか?」と質問する。すると「俺は、コーヒー豆に関しては一流だが、お店とか数字とかは何にもわからねえんだよ」と帰ってきたのだそうです。

この時、自分の役割を見出したのだそうです。こうして、まささんは得意なもの・専門的なものを持っている人とタッグを組み、自身は営業やプロデュースといった面からアプローチして成功してきたそうです。始まりは今も連携してやっている自動車部品に精通した方と始まり、まささんがその人に代わって営業をしていったそうです。

 

人を雇うなら・・・? & 経営者として


まささん:成功し、人を雇う。かわいい秘書を置きたいとか思ったりしますよね? 忙しい自分の代わりにお茶を淹れといてくれて、出社前に机を拭いておいてくれる。ありがたい。しかし、売り上げが落ちこんできた時でも関係なく、秘書に一人分の給料を支払う必要がある。つまりもう1人分を追加で稼ぐ必要がある。これは大変。だから一人目に雇う人は、主体的な人物。自分で稼いできてくれる人。ではその次は?

参 加 者:一人目に従順な人?

まささん:ではなく、また主体的な人。その次もその次も主体的な人。で、そのくらいにやっとお手伝いのような役割で人を会社にいれてもいいかもしれない。

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まささん:経営者は洗濯機を回す人であって、洗濯機の中で回っていてはいけない。というのも、現場に指示する人であって、現場の最前線で仕事をしていてはいけないという事です。現場で役割を“一時的に”請け負うつもりだったとしても、それが一時的だったためしがないはず。

まささん:だから「じゃあ、社長が見本をみせてくださいよ」と言われたら、「僕ができないからあんたを雇ったんだから~」という事にしている。でも、経営者の中には、“現場で自分が重要とされている感”を味わうために洗濯機の中で回っている人もいる。でもそれは、現場のためにもならない。

 

「何ができるか?」ではなく「何を目指しているか?」


個人的に、一番驚いた内容だったとともに、まささん達の懐の深さを伺えました。

「目指しているものに到達するために、この会社を利用するくらいの気概がある人と一緒にやっていきたい」

なかなか言えるものではないと思います。

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まささん:“何ができるか?”で人を入れてはだめ。「自分はこういう事ができます。前職では、やれることをやり切ったのでスキルアップをしたく転職にきました」という人の大概は、人間関係でやめていますね。(笑)

まささん:“何ができるか?”ではなくて、“何を目指していますか?”、“どう育ちましたか?”といった人生観を見なきゃいけない。で、実際に自分と一緒にやってきた成尾にバトンタッチしましょう。

成尾さん:私は、自分で生きていけるようにしたいという思いがありました。世の中、何があるか分からない。家族と別れて生きていく、最愛の人と別れて生きていくこともある。自分がこの会社に入った時、バツイチで赤ちゃんを抱える20代後半の女性。どの会社も、同じ20代半の女性がいれば、独身の方を選ぶ。

まささん:この子は、たぶん他の同い年の子と比べて、2年後、3年後の成長が違うと確信してた。背負っている覚悟が違う。

成尾さん:で私は雇ってもらいました。上司は同じく、子供を育てている女性でした。そして、仕事はネットショップの運営で、仕事を家に居ながらさせてもらうこともできる。大変ありがたいことでした。

成尾さん:それと、まさは仕事の進捗をあまり聞いてきませんでした。代わりによく聞いてくるのは、「自分はどうしていきたいのか?ここでなにをしていきたいのか?夢はなんだ?」と言った目標について。話していくうちに自分は、“自分で看板を背負って何かをしたいんだ”と気付き、今はグループの一つであるランニングスクールの運営をしています。これは、プロマラソンランナーの方とタッグで取り組んでいます。この間は、スクールの方を50名ほど連れてハワイの山で走りました。

まささん:この子は、“自分で看板を背負って何かをしたい”という自分の夢のためにこの会社を利用している。何か、そうやって自分に目標がある人と仕事をしたい。

 

お話を聞いて・・・

人を雇うかどうかといったビジネス的な話かと思っていたら、人を一人ひとり見て仕事をしている姿勢を垣間見ることができて、まささんの事をすごい人というよりもすてきな人だと感じました。また、“人を雇う”という事だけを見るのでなく、自分はどういう立ち位置にいるべきかをしっかりと把握して行動することが人を雇う、人と仕事をする事に大切なことだと学びました。

 

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この記事を書いた人

タスクール スタッフ村瀬貴幸

プログラミング・色彩の勉強と包丁研ぎが最近のマイブーム

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